カラフル


目に映るのは、佐奈と洋介の姿。

同じクラスなのだから、一緒にいても可笑しくはない。

今までに何度もこの2人が話すところを見てきたあたしは、普段ならこんなにショックを受けないだろう。

だけど、今、彼女は白い封筒を手にしていて、それを洋介に差し出しているんだ。

2人はあたしが近くにいることにも気づかず、向かい合っている。

洋介は二言三言、佐奈と言葉を交わし、その手紙を受け取っていく。

何を話しているのか、この距離からじゃちゃんと聞きとれなかった。

だけど、異性に手紙を渡すなんてことは、そうそうあることじゃない。

話し終えたのか、2人はこっちに向かって歩いてくる。

動揺しているあたしは、どうしたらいいのかわからず、2人がここに来る前にその場を離れた。