カラフル


「おはよー」

翌朝、あくびをしながら上靴を履いていたあたしは、ばったり顔を合わせたクラスメイトの女の子たちとたわいもない話をして、教室に向かっていた。

TVドラマの話題に頷きながら廊下を歩いていると、階段付近で立っている佐奈の姿が目に入る。

もう来てるんだと思いながら、あたしは一緒にいた子達から離れて、彼女のもとへ駆けつけようとした。

ところが、一歩二歩と前へ向かっていたあたしの足は、ある光景を目にして、ぴたりと止まる。

「……何してんの」

驚きを隠しきれないあたしは、思わずそう呟いてしまった。

だけど、その声は佐奈の耳には届いていない様子。