「え、返事は聞かないの?」 扉のドアノブに手を伸ばすあたしに、話しかけてくる彼。 振り返ると、彼はきょとんとした表情で突っ立っていた。 「……返事とかするんですか?」 出来れば、聞きたくない。 彼は今から勉強に励むのだから、答えは見えている。 それに「付き合いたい」とか考えて言ったわけじゃなかったから、返事はどうでも良かったの。 すると、彼はにんまり口元を上げて、こう言った。 「言い逃げはナシでしょ」