それに、そろそろ気持ち伝えねぇと。



俺だって焦ってはいるんだ。


すると突然みずほがくるっとこっちを見た。



そして俺の顔を見た瞬間………………走りだした。



あいつ、逃げる気か。



「おい!」


そう呼んでも降り向きはしない。



「…………みずほ!」


気づけば、そう叫んでた。



いままで名前呼んだことすらなかったはずなのに。



みずほも驚いたのか、立ち止まってこっちをみる。