ダウンジャケットとマフラー、
そしてなぜか新しいカイロを手に持ち家を飛び出し公園へ急いだ。
そこは、遊具がある広場とベンチがある広場が2つある。
遊具がある方は家の前だけど、ベンチがある方は少し遠い。
息が苦しくなってきた頃広場へ着いた。
「居た…はぁはぁ」
私の目の前には、疲れきったように俯く男の人が居た。
土を踏みしめ男の人の前へ行く。
男の人は、顔を上げた。今にも泣き出しそうな目をしていた。
「ねぇ。泣きたければ泣いていいんだよ」
男の人の手にカイロを押し付け、隣に座り背中を撫でる。
すると、男の人は眉を下げ肩を揺らし始めた。
「俺、情けねぇんだ。戦わねぇといけねぇのに、
人を殴んのが辛れぇ。もうすぐてっぺんなのによ」
しばらくの沈黙のあと、バイクのエンジン音が聞こえてきた。
「ツキト。落ち着いたか?」
「あぁ」
ツキト。そう呼ばれた人は立ち上がった。
その瞬間月明かりが強くなった気がした。
私はツキトから目が離せなかった。
そしてなぜか新しいカイロを手に持ち家を飛び出し公園へ急いだ。
そこは、遊具がある広場とベンチがある広場が2つある。
遊具がある方は家の前だけど、ベンチがある方は少し遠い。
息が苦しくなってきた頃広場へ着いた。
「居た…はぁはぁ」
私の目の前には、疲れきったように俯く男の人が居た。
土を踏みしめ男の人の前へ行く。
男の人は、顔を上げた。今にも泣き出しそうな目をしていた。
「ねぇ。泣きたければ泣いていいんだよ」
男の人の手にカイロを押し付け、隣に座り背中を撫でる。
すると、男の人は眉を下げ肩を揺らし始めた。
「俺、情けねぇんだ。戦わねぇといけねぇのに、
人を殴んのが辛れぇ。もうすぐてっぺんなのによ」
しばらくの沈黙のあと、バイクのエンジン音が聞こえてきた。
「ツキト。落ち着いたか?」
「あぁ」
ツキト。そう呼ばれた人は立ち上がった。
その瞬間月明かりが強くなった気がした。
私はツキトから目が離せなかった。