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「……という訳だったんだよ」
「うっわ、そいつキモッ!!」
どこのどいつだ!!ぶっ倒すっ!!
日曜日の、人でごった返す駅の改札前。
3日前の出来事を話した瞬間、友達はそう言い放って拳を握った。…その気迫が逆に怖いよ。
しかも、ホールに響いた友達の声に反応して、いろんな人が振り返るから恥ずかしい。
「ね、でも、大丈夫だったし、」
「今回大丈夫だっただけでしょ!!次どうなるかわかんない!!」
「ん…確かにそうなんだけど」
「だけど、じゃなーいっ!!」
「ちょ、お、落ち着いてっ」
いきり立つ友達を静めつつ、私は自分の腕時計へ視線を走らせた。

