あたしの好きな人は…



「土日のうちになおせよ…」


そうだ。
今日は、運よく金曜日。
明日学校なくて、よかったぁ。
ゆっくりできる…

先生は、一言だけ発してリビングに行こうとドアに手をかけた。

『新太先生っ』

先生の後ろ姿が、止まった。
振り返った先生の眼差しは優しかった。

「あたしも…そっち行きたいんだけど」

できるだけ、先生と同じ空間にいたいの。
ダメ…かな。

「いぃよ。おいで。」

今日の、先生はやけに優しい。
変な感じ…
心配してくれてるのかな。