あたしの好きな人は…



先生の声聞いてると。
癒される。

「ここまでオッケ?」

説明をするごとに、確認をとってくれて。
すごくわかりやすい。

『ここ、意味わかんない。』

「ん?」


先生の顔がもっと近くなる。
猫っ毛の髪があたしの腕にかすかに触れる。

「これ?」

上目遣いで見るその目。
まつげがながくて、くっきりした瞳。
すいこまれちゃいそうだよ。
先生のばか。