あたしの好きな人は…



身長が高くてスラーとした後ろ姿。

黒板に軽々とチョークで字を書く手つき。

黒のスーツに白衣を着た理科の教師。


あたしの好きな人。

ワカミヤ アラタ
若宮 新太 先生。


ノートなんか書かずにただ、みとれてしまうだけ。

先生は、私が二年生に進級すると同時にはいってきた若い先生。
まだ23歳。

先生が、ステージで挨拶した時からあたしは新太先生が好きだった。
一目惚れ。

授業で触れあうようになって、もっともっと好きになって。
気づけば新太先生を一途に想って恋してた。