美雪 『 ふぅ 、 疲れた~ 』


     美  ( 入学式って疲れるなぁ )


    ?  『 俺も疲れた~ 』


    え ? 誰の声 美雪はそう

       思い 伏せていた顔を

        上げた



    ? 『 初めまして 俺は神崎龍って言いますよろしくな? 』


     少し長い髪 切れ長な瞳
      通った鼻筋に 薄い唇

   美雪 ( わぁ 、 格好いい ‥ )



   龍『 あの ~ 聞いてます?』


    美雪は はっとした  


 美雪 『 あっ 、 えっと初めまして 私 美雪って言います よろしくね 』


龍『 あぁ宜しくなんて呼んだらいいかな?』



     美雪 『 なんでも 、 呼びやすいのでいいよ? 』


    龍 『 じゃぁ ‥ 美雪で 』


     美雪 ( よ 、 呼び捨てか )


   美雪『 なんで下の名前~ ?』
     笑いながら聞いた


    龍 『 ん ~ なんとなくかな』


  美雪 『 そ 、 そっかぁ~ 』  



     なんとなく 気まずい空気に
      なってしまった

     助けを 求めるように

     亮を探した  。


   美雪 『 亮 ~ ちょっと来て 』


     他の人と話している時に
     呼び寄せた 


    亮 『 ん 、 なんだよ 』


    ちらっと 龍を見た  。


    美雪 『 いや ~ なんていうか やっぱり高校は広いね~ 』

    話しなんてなかった美雪は
     ただ意味不な話しをした 。


    亮 『 あぁ 、 そうだな 迷いそうだなお前なら、笑 』


    美雪 『 ふん 迷わないよ っ 絶対迷わない !! 』



  亮 『 はいはい、精々言ってな 』




     ん 、 ごほん っ

    龍が 咳払いをした  


   龍 『 お取り込み中悪いけどふたりは恋人なの?随分仲良しみたいだけど 』



     ‥ ‥ ‥ ぷはは っ


     美雪は吹き出してしまった

    美雪『 有り得ない、有り得ない 亮とは幼なじみなんだ っ 家が近いからさ』



     龍 『 ふふ 、 よかった 』



     美雪 『 よかった ? 』


     龍  『 ん 、 ? 』


    聞き返され 美雪は流れで

  いや 何でもないと 言ってしまった



     その時  亮の眉間に皺が
       寄って 龍を睨んでいた事も

      知らずに