ヒースコートの部屋はかなり殺風景だ。 家具は寝台と机、椅子、本棚、それから衣服をしまう長持ちがあるのみ。 「ほら、これ着てろ」 寝台の上に降ろされたアイリーンは、ヒースコートから渡された男物の服をまじまじと見つめた。 「後でキャンディスに言って服借りてくるから、今は俺ので我慢してくれ」 キャンディスとはおそらく、さっき止めに入ってくれた女性のことだろう。 そう思い、返事の代わりに軽く頷きながら白いシャツとズボンを握り締める。 「あ、あの…」 見られていると、着替えづらい。