海賊王子ヒースコート


不安を隠し、強がって一人で進もうとしたアイリーン。

けれど、そんな態度はバレバレで…。



「ふぁ!?」


また船が大きく揺れた。


その瞬間――。



「……張れもしない意地は捨てておけ」


ヒースコートに横抱きにされた。

つまり姫抱き。

お姫様抱っこ。


気を許さないと決めてまだ一分と経っていない。

なのに、手を繋ぐを通り越し一気に抱っこ。


まあ、屋敷からここまでヒースコートに担がれていたので今更だが…。


「あ、あの…さっきから私を持ち上げてばかりで…その…重くは、ないのですか?」


恥じらいながら気になることを尋ねてみた。