「ギルバート様…!」 呼びかけるも、彼女のか細い声は雑音に掻き消され届かない。 「ギルバート様…どうかご無事で…」 小さく呟いた時、ちょうどヴィンセントが妻のエヴァンジェリナを連れてこちらにやって来た。 「アイリーン!エヴァンジェリナと一緒にいて!」 「お兄様は…!?」 妻だけおいて再び踵(キビス)を返す兄。 「私は提督として…」 万が一のために携帯していた銃を構え、ヴィンセントは男らしく微笑んだ。 「行ってくる」