海賊王子ヒースコート


荷が重いと言われ、ヒースコートが自嘲めいた笑いを零した時だった。


「ですが、ヒースさんが隣にいるなら…頑張れる気がします」


「え……?」

ヒースコートは目を見開いた。

「……王妃になってくれるのか…?」

「………力不足かもしれませんが……私でよろしければ…」

承諾してくれた。

諦めかけていたヒースコートにとって、今のアイリーンのセリフは奇跡に等しい。

恥ずかしそうに俯く目の前の恋人を、彼は感極まって抱きしめた。

「アイリーン!!」

「きゃっ!?」

彼女の甘い香りを感じながら囁くは…。


「必ず、もう一度迎えに行く…!」

力強い誓いの言葉。

「はい…!お待ちしております…。いつまでも」

アイリーンもヒースコートにギュッと抱き着いた。