海賊王子ヒースコート


「せ、静粛に!!誰の息子だろうと海賊は海賊!次にいくわよ!」

そう言ってヴィンセントは四人目の嘆願者を見つめた。

「やっと僕の番か。ファビウス・アーノルド・サリンジャーだ!兄上を今すぐ解放しろ!兄上と僕を引き離すなんて、軍人どもめ!よっぽど地獄に堕ちたいらしいな!!」

また手に負えないキャラが登場したと言わんばかりにギルバートが溜息を吐き出した。


「………もう、スルーしていいかしら…?数には入れてあげるから」

「ああ、スルーして結構だ」


会話をするのも面倒だとヴィンセントの目は語っている。

ヒースコートはすかさず相槌を打った。


「これで嘆願者は全員?四人て、少な過ぎるわね」

しかめっ面で嘆願者達を見回すヴィンセント。

するとレイバンが師匠から預かった嘆願書を手に叫んだ。

「まだあるぜ!ほらっ」