「オースティン…?」
眉を寄せるギルバートは「オースティン」の名に反応したらしい。
しばし考えてから彼は自分が辿り着いた結論を口にした。
「まさかとは思いますが、貴方は……オースティン王では?」
「は?くそったれはとうとう頭がイカレ――」
「お見事!大正解!よくわかったね」
ダリウスの声を掻き消したのは他でもない、国王陛下だった。
「正真正銘、私が現セルディスタの国王、オースティン王だ」
「………え…?ちょ……はあああっ!?」
盛大に叫ぶダリウス。
それとは対照的に静かに目を見張るギルバート。
ヴィンセントやリチャード、その他立ち会っていた軍人などに至っては口をあんぐりと開けている。
傍聴席はざわめいた。



