海賊王子ヒースコート


「さて、次は私だね」

そう言って優雅に立ち上がったのはアーロン。

彼はヒースコートとダリウスの方を見て小さく手を振った。

「やあ!二人とも、久しぶり」

これに「ハァ…」と溜息をついたのがヒースコート。

「はぁ!?」と目を見開いたのがダリウスだった。


「……あ、アーロン!?」


馴れ馴れしく呼び捨てたダリウスに対し、アーロンもフレンドリーに話しかける。

「ダリウス~、ちょっと見ない間に大きくなったねぇ」

「えっ、テメー!生きてたのかよ!」

「もちろん!図太い私が簡単に死ぬわけないだろう?」

「ちょっと!ここは法廷よ?余計な会話は慎んで。それから名前…!」

ヴィンセントに注意されアーロンは裁判官席の方に向き直った。

「おっと失礼。私はアーロン・オースティン・サリンジャー。ヒースコートの父親だよ。息子と、息子同然のダリウスを死なせたくないから嘆願しに来たんだ」