海賊王子ヒースコート


「チッ………レイバン・ノーフォーク。これでいいかよ」

「全く…とんだガキね。はい次!」

次と促され、レイバンの隣に座っていたアイリーンが立ち上がった。

「アイリーン・ミルフォードです。レイバンさんのおっしゃる通り、ダリウスさんもヒースさんも善い方々です。確かに荒っぽい面もありますが、人の命の重さ、大切さを深く理解していらっしゃいます。海賊だからといって即死刑は如何なものでしょう。お考え直し下さい」

一礼して再び腰かける。

ちらりとヒースコートを見れば、彼もこちらを見つめていたようでバッチリ目が合った。


「アイリーン!!どっかのバカと違って素晴らしい嘆願だわ!お兄様カンゲキ!!」

「おい、どっかのバカってオレのことか!?」

兄とレイバンが何か言っているが、アイリーンはヒースコートの視線が気になって聞いちゃいなかった。