海賊王子ヒースコート


「なら」とヴィンセントはアイリーン達四人の方を見た。

「嘆願者の発言に移ります。順番にどうぞ」

追及の役目を終えたギルバートが座ったと同時に、勢いよくレイバンが立ち上がった。

「船長とヒースコートはイイ奴だ!処刑なんて許さねぇ!!」

「ちょっと!まずは名乗りなさい!」

「レイバン・スレード!これでいいか!?」

「何がスレードよ!あんたはエヴァンジェリナの弟なんだからノーフォークでしょうが!」


(え!?レイバンさんがエヴァンジェリナさんの弟!?)


兄の口から飛び出した意外な真実にアイリーンは仰天した。

「うるせー!!オレは師匠に弟子入りした時からレイバン・スレードになったんだよ!」

「あんたね、嘘言うなら嘆願の権利を失うわよ!?」