部屋を出て召使を呼ぶアーロン。
その行動の素早さにレイバンは慌てた。
「あ!待ってくれ!まだ師匠に会ってねぇんだ!」
「師匠?誰だい?」
「ジョン・スレード!知ってるだろ?」
「ああ!片足のジョン!なんだ、彼まだ生きてるんだ。もうイイ歳だろうに」
「師匠に会って嘆願書を書いてもらってくる!」
威勢よく玄関ホールに向かおうとするレイバン。
「わかった。君が戻るまで待っていよう」
元気なレイバンの駆け出す姿を見てアーロンは楽しそうに笑った。
「待って下さいレイバンさん!私も一緒に…!」
お目付け役を任されていたアイリーンも後を追おうとするが…。
「オレ一人で大丈夫だから!お嬢さんはここで待ってな。寄り道しないで、すぐ戻るからっ」
手を振りつつウインクするレイバンに王宮待機を言い渡されてしまった。
どんなに頑張ってもレイバンの走りに追いつく自信がないので、アイリーンは渋々応接間へ逆戻り。



