「んー…それは無理だ」
「無理」の一言に口をあんぐりと開けるファビウス。
「ななな、なんでよ!父上ぇ!」
「いくら国王でも、海軍に捕まった海賊を命令一つで釈放することはできないんだよ」
深刻な顔つきで話してから、アーロンはニヤリと笑った。
「ははーん。わかったぞ。君達がここに来た目的は“嘆願集め”ということか」
自己完結したように頷きながら、ソファーから立ち上がる。
「いいよ。私も嘆願をしようじゃないか。裁判所はガルニカ?」
「来てくれるのか!?」
「もちろん。我が息子と親友の息子がピンチなのに王宮でジッとなんかしてられないさ」
心強い味方の登場に、僅かながらもヒースコート達の未来が明るくなった。
「早速、自動車を手配しよう」



