海賊王子ヒースコート


「は…?」

レイバンの目が点になる。

彼は首を傾げて聞き返した。

「今、なんて…?」

「だから、嬉しいなぁって」

「いやその後!!」

「ああ、掟を考えたのはタイタスと私…」

言うが早いか、レイバンは勢いよくテーブルを叩いて立ち上がった。


「あんたもしかして、アーロンか!?」


(アーロン?どこかで聞き覚えが…)


思い出せずに頭を捻るアイリーン。

そんな彼女を置いてきぼりに、興奮したレイバンは喋り続ける。

「義賊タイタスの右腕、早撃ちのアーロン!!」

「ああ、それ!懐かしい響きだね」

「生きてたんだなぁ!!しかも国王陛下かよっ!」

「あはは、驚かせちゃったかな?私のフルネームはアーロン・オースティン・サリンジャーなんだよ」