海賊王子ヒースコート


「いやぁ…どっちかと言うと、ヒースコートの…あっ、ヒースコート様の…」

不自然な話し方になるレイバンを見てオースティン王はクスリと笑った。

「畏まらなくていいよ。普段通りに喋るといい。君達はヒースコートの友達なのかな?」

コクコクと頷く彼らをジッと見つめて、たっぷり三秒後。


「ということは……クレマン海賊団?」


説明するより先に核心を言い当てられた。

目を丸くするレイバンとアイリーン。

よく見たらファビウスもビックリして口を開けている。

「君は男の子だから確信持てるけど、お嬢さんも?」

質問されたアイリーンはどう答えようか迷った。


「私は……」


ヒースコートの恋人。

否、今問われていることは恐らく…。