海賊王子ヒースコート



 それから、三人は召使達が整列する広い玄関ホールを抜けて応接間に通された。

「父上を呼んでくれ。今すぐ」

「かしこまりました」

お茶を運んできたメイドに命じるファビウス。

その間ソファーに腰かけたレイバンとアイリーンは、この急展開にどう対応しようか必死に考えていた。

「父上って…国王陛下…?」

「当たり前だろう?」

「ひっ!」と声を漏らすレイバンにアイリーンは苦笑した。

「ですが、国王陛下が味方について下されば心強いです」

「だろう!父上の命令で兄上を解放できるかもしれないだろ!」

期待を胸に瞳を輝かすファビウス。

その時、応接間の扉が勢いよく開かれた。