海賊王子ヒースコート


すると…。

『どなた様でしょうか』

インターホンから男性の声が聞こえた。


(マジか!どうすんだぁ、坊ちゃんよ!)


(ファビウスさん、なんて答えるのでしょう…?)


それぞれが不安と緊張を抱えファビウスを見つめる中、インターホンを押した張本人は堂々と自分の名を告げた。


「僕はファビウス・アーノルド・サリンジャーだ」


『………』


少しの沈黙の後…。


『……合言葉は?』


この問い掛けに、ファビウスは目を光らせた。


「兄上大好きぃい~!!!!!」


『ファビウス様だ!ファビウス様がお帰りになられたぞぉおおっ!!!!!!!!』


ブツという音がして、そこでインターホンは切れた。

得意げにフフンと鼻を鳴らすファビウス。

アイリーンとレイバンは今の一部始終を呆気に取られて眺めていた。