「簡単ですよ。模範囚になればいいんです」
「はぁ?模範囚?」
「朝は日の出と共に起き、午前は静かに聖書を黙読。看守には常に笑顔を振り撒き、午後の九時にはしっかり就寝」
「おいおいおい!なんだそりゃ!何の修行だよ!」
真顔で語る砲術長にダリウスは呆れた。
「無理!模範囚とか、俺様にはゼッテー無理!」
「なら仕方ありませんね。黙って静かにしてて下さい」
「結局それかよ」
ガックリと肩を落とす船長。
その時、コツコツと地下牢に靴音が響いた。
「誰か来る」
「あ゙あ?」
早足で彼らの檻へとやって来たのは海軍の提督ヴィンセントだった。
「ちょっと、あんた達!」
ケンカ腰に話し掛けられカンに障ったのだろう。
ダリウスがヴィンセントをギロリと睨む。



