「ところで…トゥドゥールに着いたら何をすればいいのですか?まだ何も聞いていないので不安なのですが…」
「ああ、そうだったな!オレは元クレマン海賊団の船員に会いに行くんだ」
「元海賊さん!?」
「そ!ジョン・スレードっていうジイさん」
レイバンは瞳をキラキラさせて話し出した。
「オレの剣の師匠なんだ。片足義足だけど、強ぇーぜ!この頬の傷は師匠にやられたんだ。特訓中にな」
ニカッと笑いながら頬の傷を自慢げに見せる。
「まだ勝ったことねぇんだよなぁ~」
「そうなのですか!?レイバンさんもお強いのに…」
「師匠は別格!てか、オレなんかまだまだ…」
「おい!聞いているか、お前達!腹が減った!」
突然、ファビウスが我が儘坊ちゃん全開で会話に割り込んできた。
「もうすぐ夕食の時間だろ?馬車を止めてどこか店に入るぞ!」
目を点にする二人などお構いなしに言いたい放題だ。
「へ…?ちょ、待てよ!まだ早くねぇ!?」
「腹が減ったんだぁー!!!!!」
やかましいファビウスの癇癪を静めるべく、レイバンは渋々馬車を近くの店へ向かわせた。
こんな感じで首都までの道中、ファビウス坊ちゃんの我が儘に付き合わされたものの、翌朝、三人は首尾よくトゥドゥールの門をくぐったのだった。



