海賊王子ヒースコート


「………」

ギルバートの反応を待つも、彼は無表情のまま沈黙。

代わりに兄が口を開いた。

「そのヒースコートって男、どこのどいつなの?まさか海賊とか言わないでしょうね」

「あの……はい…。海賊です」

「はあああ!?正気!?アイリーン!!」

「はい。正気です。お兄様」

妹の真剣な瞳にヴィンセントは少々気圧された。

そして考える。

「……もしかして、パーティーの時に銃口向けてきたパツキン野郎じゃないでしょうね?」

「あ、そうです。その方です」

笑顔で頷くアイリーンにシスコン提督は頭を抱えた。

「っきー!!マジなのね!?何だってあいつなのよ!!」

「……提督」

ここでやっとギルバートが口を開いた。

騒ぐヴィンセントをギロリと睨みつける。