ヒースコートの足元に弾が二、三発撃ち込まれる。
慌てて距離を取り、ヒースコートはギルバートの真後ろに回った。
だが、その時…。
――バーンッ!!
拳銃の発射音が明瞭に響いた。
ヒースコートが撃ったのではない。
ギルバートだ。
撃たれたのは――。
「ぐっ、あ…!」
崩れるダリウスの身体。
「せ、船長ぉおおお!!!!!!!!」
ダリウスの腹が真っ赤に染まる。
「くそっ、たれ…!!」
ギルバートを睨みつけ吐き捨てると、ダリウスは地に倒れた。
「ふっ、まずは一匹」
低く笑うギルバートの冷えた声。
呆然としていたヒースコートの頭に血が上った。
「このぉお!!!!」
怒りに任せて銃を構える。



