海賊王子ヒースコート


「むっ…!」

ギルバートの利き腕に弾が掠った。

「船長!!挟み撃ちで行きます!!」

「ヒースコート!?」

現れたのは我らが砲術長。

ダリウスは心強い味方の登場にニヤリと笑んだ。

「よっしゃ!!行くぜぇ!!」


「チッ」

急に形勢が不利となり舌打ちをするギルバート。

すでにツインヘッド・ハウンドのロッチとロットはダリウスに殺られていた。

本当の意味で二対一。

挟み撃ちにされて絶体絶命――かと思いきや。


彼は連続的に撃ってくるヒースコートの弾丸をスレスレでかわしつつ、腰の長剣を抜いた。

「うおおおっ!!」

唸りながら迫り来るダリウスの刃を剣で弾き返す。

そして、片手に握った拳銃をヒースコート向けた。


「なっ!?」


右手に剣。

左手に拳銃。

それぞれを上手く使いこなし、二人の相手を一度にしようというのだ。