海賊王子ヒースコート



 町外れの岩場から、メインストリートが走る中心へ全力疾走したヒースコート。

そこで彼が見たものは、いつ終わるとも知れない海軍対海賊の闘争だった。


「また派手にやってるな、ランバート!」

ランバートの背中を狙う海軍の一人に撃ち込みながら駆け寄る。

「ヒースコート!来たんですか!」

「ああ。加勢しに」

「では船長の方を頼みます。ここは私達で切り抜けますから大丈夫です」

とは言いつつも、苦戦しているようだ。

少数とはいえ、海軍も精鋭部隊を連れて来たのだろう。

なかなか決着がつかない。

「本当に大丈夫か?」

「もちろん。男に二言はありません」

不敵に微笑むランバート。

まだまだ余裕そうだ。

「じゃあ任せた。船長は?」

「この先の広場に向かいましたよ」

ランバートがダリウスの走っていった方向を教えた時だった。