海賊王子ヒースコート



 タラップの傍で成り行きを見守っていたヒースコートは突然現れた仲間のレイバンに目を丸くした。

「レイバン!?一人で相手するなんて無茶だろ!」

いくらレイバンが強いと言っても、軍人二人と軍用犬を同時に相手するなど進んで死にいくようなものだ。

「レイバン!!」

仲間思いのヒースコートは躊躇いなく船から飛び降り、戦闘に加わった。


剣を抜いた提督と渡り合っているレイバン。

そんなレイバンの背後に回り狙撃しようとする中尉にヒースコートは銃弾を放った。

「うわっ」

ヒースコートの無慈悲な弾丸がハワードの利き腕を掠める。


「ヒースコート!!海軍だ!海軍が来てる!!」

ヴィンセントの攻撃を受け止めながら焦ったようにレイバンが叫んだ。

「わかってる!!目の前にいるからな!」

「じゃなくて!!船長達がヤベーんだよ!!」

「なっ!?船長が!?」