「ジャ~マラ!!」
再びこちらを向いて鳴き始めたジャッキーに、ヒースコートは直感を働かせた。
「上れってことか?」
マストの下に来ると、ヒースコートはしっかり張られたシュラウドに足をかけ檣楼を目指した。
ロープがギシギシと音を立てる。
一歩踏み外したら落下して甲板に叩きつけられてしまう恐怖などものともせず、ヒースコートは難無く物見台の檣楼に辿り着いた。
「ジャッキー、来たぞ。俺に何を見せたいんだ?」
穏やかに尋ねると、賢いジャッキーはベルナンクの港がある方角を首で示した。
「向こうに何かあるのか?まさか、船長達に何かあったとか…」
ふむ、と考え込みながら周囲を見渡すヒースコート。
すると視界に、船へ近づいてくる金髪と赤茶の髪が映った。



