海賊王子ヒースコート



 さっきからジャッキーがうるさい。

「ジャ~マラッ!!ジャッ!ジャ!!」

「どうしたジャッキー。俺に何か用か?」

ヒースコートは甲板で騒ぎ立てるジャマラガラスのジャッキーに溜息をついた。

何かを訴えたい様子だが、いかんせんジャッキーは人語を喋れない。

意味がわからず首を傾げていると、朝食を食べ終わったアイリーンとローズマリーがやって来た。

「カラス、うるさいわ」

ローズマリーが不快だという感情を隠しもせず頬を膨らます。

「どうしたのでしょう?普段はもっと大人しいのに…」

アイリーンも不思議に思い頭を捻った。

すると…。


「あ…!」


突然、ジャッキーが空高く舞い上がった。

そしてマストの上の檣楼(ショウロウ)に止まる。