海賊王子ヒースコート



 さて、キャンディスはといえば、相変わらずリチャードに口説かれていた。

「へえ~、君みたいなカワイコちゃんが海賊の仲間だなんて。世の中間違ってるよ」

「うるっさい!!死ね!海軍の犬!!」

ご自慢のムチを振るってリチャードを威嚇するも、ヒラリ、ヒラリとかわされる。

さすがは腐っても軍人。

先程の失態は不意を突かれただけのようだ。

「あちゃー、ムチか~。僕、そういうプレイには興味ないんだけどな」

「黙れこの~!!」

「うわっと、危ない!」

間一髪で唸るムチを避けつつリチャードは素早くキャンディスの背後に回った。

「ねえ、海賊なんてやめてさ。僕と真っ当なお付き合いしない?」

後ろからキャンディスの腕を強く握り締め、硬直状態に持っていく。

「くっ…!私はダリウスが好きなの!!誰がアンタなんかと!!」