海賊王子ヒースコート



 ヒースコートの部屋へ行き、ローズマリーと二人、同じベッドに横たわる。

「寒くないですか?」

「うん」

隣でニコリと笑うローズマリーにつられて、アイリーンも笑顔を返した。

「ねえ、お姉ちゃんはいつギルおじちゃまとケッコンするの?」

「え…?」

なんとも答えづらい質問だった。

「そうですね…。いつになるでしょう…」

「ケッコンしたら、アタシのお家にも遊びに来てね」

「はい…」

胸がズキリと痛む。

アイリーンは悲しげに微笑んだ。


(ごめんなさい、ローズマリーちゃん…。私は…)


ヒースコートについて行きたい。

彼が海賊だろうが海軍の敵だろうが関係ない。




「すぅ……すぅ…」


しばらくして、隣から小さな寝息が聞こえてきた。

ローズマリーが眠ったことを確かめ、アイリーンはそっと部屋を出た。