海賊王子ヒースコート


「なら僕らも船を降りようかな」

「酒場に行きましょう!酒場!ランバートも来て~!」

キャンディスの大声に反応したのか、船尾の方からランバートとロディがやって来た。

「騒がしいですね。どうしま…」

話しながらランバートが眼鏡をクイと上げた瞬間。

「ああ!!ランバート!!お前もいたのか!」

顔見知りだったのか、ファビウスがランバートを見て目を丸くした。

「ん?これはこれは……かなり珍しい捕虜ですね。人質にすれば、大金が転がり込みそうですが」

「やめろ。お前が言うとシャレに聞こえん」

ランバートに突っ込んでからヒースコートは全員の顔を見た。

「今夜の見張りは俺がするから。降りたい奴は降りていいぞ」