海賊王子ヒースコート



 陸での一日をのんびり過ごし、気が付けば夕暮れ時。

そんな時刻になって初めて船長が大事なことを告げた。

「ベルナンクにはまだ二、三日いるから、船出すなよ?」

「船長!それを先に言って下さいよ!ロディの奴ら、絶対船で待ってますって!」

焦るレイバンを見てもダリウスは自分のペースを崩さない。

「じゃあ伝えといてくれ。俺様はこれから野暮用があっから行く。ついてくんなよ?」

それだけ言うと彼は細い路地へゆっくり姿を消した。


「野暮用とは…なんでしょう?」

誰にともなく呟いたアイリーンに、キャンディスが鼻を鳴らす。

「娼館へ行ったのよ。あれは」

「しょうかん?」

「そ!女とイチャイチャするところ!ああー胸クソ悪い!」