「おい、ヒースコート。テメーの弟ってマジか?」
「マジです船長。すみません。世間知らずのガキで」
アイリーンはしげしげと横に座るファビウスを眺めた。
ヒースコートと同じサラサラの金髪。
顔立ちも兄に似てつくりが綺麗だ。
(私と同い年くらいかしら…?)
服装は青い地に金色の刺繍が美しいセルディスタ独特の貴族服。
いかにもイイところのお坊ちゃんを主張している。
「ファビウスお前、こんなところで何してるんだ?」
「兄上に会いたくて家を出たんだ!父上に内緒でね」
「今すぐ帰れ!!」
「それは無理だよ兄上」
「は?なんでだ?」
「僕が乗ってきた船が海賊に襲われて沈没しちゃって、召使達みーんな行方不明なんだ」



