海賊王子ヒースコート


「へい!座ってなぁ~」

マスターは普段の愛想のよい笑みを取り戻し、ヒースコート達に席を勧めた。


「やりっ!ヒースコートのおごりだぜ」

「じゃあ今度はアンタがおごりなさいね、レイバン」

テーブル席に子供達とレイバン、キャンディスが座り、近くのカウンター席にダリウスが腰かける。

アイリーンとヒースコートもレイバン達の近くにあるテーブル席に座ろうとしたら、ファビウスが割り込んできた。

「兄上!!」

涙目になりながら勢いよく兄の腰に抱き着く。

「会いたかった会いたかった~!!あ~に~う~え~!!」

「ウッザイ!!放れろ!!」

容赦なく蹴りを入れ、兄上ラブの弟を椅子に座らせるヒースコート。

眉間にシワを寄せるご機嫌斜めな海賊王子を見て、アイリーンは内心ハラハラだ。