「どうしてこの僕が金を支払わなきゃならないんだ!庶民が我々に食事を無償で出すのは当然のことだろう?」
このセリフを聞いてダリウスのこめかみに青筋が浮かんだのも当然のことだろう。
「おいおいおい、どこの坊ちゃまだぁ?ああ゙!?」
怒りに任せて船長が金髪の男の胸倉をガシリと掴んだ。
「テメー、調子こいてんじゃねぇぞ!!メシ食ったならカネ払えや!!」
「なっ、なんだよ!お前は!庶民のくせにこの僕に触るな!汚らわしい!」
「……テメー、マジで殺したろか?」
ダリウスが殺気を放って腰の剣を抜こうとした瞬間だった。
「お前、ファビウス!?」
ヒースコートが声を上げた。
一瞬、酒場がしんとなる。
「は…?ヒースコートの知り合い?」
レイバンが目をパチクリさせて囁いた。



