海賊王子ヒースコート


聴き終わって、アイリーンはポツリと呟いた。

「悲しい歌ですね…」

今までは男の子との思い出の一部だった。

しかし今耳にしたものは、同じ歌のはずなのに全く異なった重みを伴ってアイリーンの胸に響いた。

ダリウスの父親の最期を聞いたばかりだからだろうか。

それとも、歌い手の声が切なく震えていたからだろうか。


「そうだな…」

隣にいたレイバンも船長を見ながらゆっくり頷いた。