「出航するギリギリに乗せてもらったんですよ。それより、酷いじゃないですか。今日は部下としてじゃなく親友としてお祝いに駆け付けたんですよ?もっとフレンドリーにリチャードでいいですよ?」
リチャード・モーガン。
常時、眼鏡を着用している黒髪の陽気な男。
ギルバートが言った通り、海軍の少佐である。
「俺は忙しい。お前の相手をしている暇はない」
ギルバートはリチャードから目をそらし、再びクオーツ島に顔を向けた。
「相変わらずつれないですね。はぁ…アイリーン嬢はギルのどこを気にいったんでしょうねぇ?僕はこの結婚が不思議でなりません」



