海賊王子ヒースコート


今では若くして大佐の地位にある将来有望株で、セルディスタ海軍の中でも一目置かれた存在になっている。

そんな彼が生涯の妻として選んだ相手。


「アイリーン嬢…」


甲板に出て、次第に近づいてくるクオーツ島を眺める。


「こんな日まで仏頂面ですか?そんなんじゃ婚約者殿に逃げられちゃいますよ~?」


馴れ馴れしい声が聞こえた。


「モーガン少佐、なぜこの船にいる?」


白い軍帽をいじりつつ、銀髪の隙間から鋭い視線を招かれざる客に送るギルバート。