その頃、甲板では砲術長がキレかかっていた。
「くっそ野郎…!!船長!撃つ!絶対沈める!!」
先に発砲され計算が狂った。
けれどヒースコートなら上手くやるだろう。
ダリウスは叫んだ。
「やられたらやり返す!撃てぇーー!!!!!」
船長の号令にヒースコートが指示を出す。
「高め!!船首に近い方から順に発射!!」
着火された大砲が順々に唸りを上げる。
「レイバン!お前のところは最後だ!下げで撃て!」
「下げ!?近寄んのか!?」
「下げ」と言われたら「近くを撃て」という意味だ。
ちなみに「高め」は「遠くを撃て」という合図。
この指示に合わせて乗組員達は大砲の向きの微調整を行う。



