海賊王子ヒースコート


これだけ近づいては無傷で回避は困難だ。

わかっていても操舵手ランバートに無茶苦茶な注文をする。

部下に手は抜かせない。

「軽く言ってくれますね!ワクワクしますが」

なんだかんだとピンチを楽しむ余裕があるランバートはすごい。

そして――。




ドォーーーン!!!!

ドォーンドォーン!!!



迫り来る破壊の弾丸。

しかし、敵船から発砲された弾は次々と海水の底に沈んでいく。


「よし!!さすがランバート。いい勘してるぜ」

船体を傾け最速で相手から距離をとったブラックエンジェル号。


これで砲撃から逃れられた…と思いきや、最後の一発だけ船尾の方に当たってしまった。