「…………読めた!おい!弾の準備をしろ!」
近くにいた下っ端に命令し、砲撃の用意を整えるため甲板から船内へ。
「左寄せで撃つ!左舷に回れ!」
ヒースコートはテーブルにおいてあった砂時計をひっくり返した。
「今から三分後だ!いいな!」
砲術長の大声に大砲係の乗組員達が一斉に了解の声を上げる。
サラサラと落ちていく砂時計を確認してから、ヒースコートは船長を探しに甲板へ戻った。
「船長!すれ違い様に一番右の船を落とします!」
「わかった!撃つだけ撃ったら全力で逃げるぞ!」
「チッ、白兵戦にはならねぇのかよ」
傍で自慢の剣を手入れしていたレイバンが軽く舌打ちをした。



