ヒースコートの宣言通り、アイリーンは食事後キャンディスと行動を共にしていた。
「はい、次はこっちの磨いて」
キャンディスはアイリーンに海水で汚れた宝石を渡した。
今、二人は船内の一室でクレマン海賊団が所有している宝を綺麗にする作業中だ。
海賊船は決して清潔な船ではない。
ゆえにカビやサビを防ぐため、定期的に宝や衣類、食材などのチェックを行う。
食材はロディ、衣類はランバート、宝はキャンディスといった具合に、だいだいの担当が決まっている。
よってアイリーンはキャンディス担当の宝チェックに付き合うことになったのだが…。
「あの…私がお手伝いしても、差し障りないんでしょうか…?」
「ん?なんか不都合がある?」
「大事な宝物を部外者の私が扱ってもよろしいのかと…」



