海賊王子ヒースコート


すると、エリオットは「ああ」と返事をしてからニッコリと言いきった。

「だって、キャンディスは女の子じゃないでしょ?」

「はあ!?キャンディスは男じゃねーぞ!?」

驚くレイバンにエリオットは楽しそうに説明した。

「そうじゃなくて、キャンディスは“女性”なんだよ。だからつけない。…というのは建前で、本当は“キャンディスちゃん”て呼んだら拳銃ぶっ放されたからなんだよね」

「恐っ!!あいつ、口より手が先なタイプだろ!」

「短気なんだよね~」

顔を青くするレイバンと、からからと笑うエリオットを眺めてアイリーンは思った。


これからそんな人に預けられる自分は一体どうなるのだろうか、と。


(不安です…!)


受難という名の航海は、まだ始まったばかり。