海賊王子ヒースコート


「もう、朝から下品だね。レイバンは」

エリオットがやれやれといった風に溜息を吐く。

「いいかアイリーン、レイバンとはあんまり喋るな。耳が腐る」

「そりゃないぜ~、ヒースコート」


悲痛な声を上げるレイバンはほっといて、エリオットがこれからについて尋ねた。

「食べ終わったらアイリーンちゃんはどうするの?一人でずっと部屋にいるんじゃ暇じゃない?」

「俺の仕事中はキャンディスと一緒にいてもらう」

ヒースコートの即決。

「うん。確かに、妥当な判断かな。キャンディスはあんまり仕事ないからね」

「決まりだね」と頷くエリオットの横顔を凝視しつつ、レイバンがふとわいた疑問を口にした。

「なあ、アイリーンには“ちゃん”つけんのに、なんでキャンディスは呼び捨て?」